現場代理人の仕事 TOP

受注〜書類作成

・工事受注

営業が工事を受注してきます。
ここで図面、内訳書、仕様書、質疑応答書、その他書類をもらいます。
これからが実際の工事に取り掛かります。とはいっても実際の現場はまだ動いていません。何も無い更地になっている事でしょう。まだまだ現場に行く前にすることがいっぱいあります。まずは、もらった図面、その他書類をじっくり見ます。

◇図面は全てあるのか
◇どんな建物を建てるのか。
◇電気設備の規模は
◇場所は
◇工期は
◇予算は
◇質疑事項に何か特別注文はあるのか
などなどざっとでもいいので見ておきます。(時間があればよく見ておくほうがいいです。)

・実行予算書の作成

これから工事をするにあたって実際に工事がいくらで出来るのか予算を作成します。私たちは、民間業者ですから利益追求するのは当然のことですから、少ない予算できちんとしたものを作り上げるのが一番よい事です。その分、儲けが多くなります。したがってこれはじっくり時間をかけて作成します。使う材料などは大きく分けて、A材、B材、労務費、雑費に分けて考えます。

A材は、「エーザイ」と読みます。これは分電盤、照明器具、インターホン、自火報、などメーカーに発注するものを言います。従いまして再度、見積もりを数社にお願いします。照明器具であれば松下、東芝、その他あります。また仕入れるルートによっても違ってきますので数件の電材屋に見積もりをお願いします。

B材ですが、これは「ビーザイ」と読みます。A材以外の工事に使う材料をいいます。配管材やコネクタなど付属品、電線、ボックス、配線器具、ネグロス部品、など工事をしたときに、毎日使うものがこの中に入ります。

労務費ですが、これは電工さんに払う工賃です。もちろん電工さん以外にもハンドホールなどを埋めるには土工さんもいますし、レッカーを使えばレッカー代+作業料がかかります。それらが労務費になります。雑費ですが、これは読んで字のごとく先の物に入らないものがここになります。例えば、現場近くの駐車場代、高速道路代、などです。(建築屋さんなどにあげる心付けもこの中で処理します。)
実際に予算を考えると判るのですが、いくら掛かるかなど初めてのときはぜんぜん判らないと思います。A材は一番安いところを使って、B材は、・・・さて・・・いくら・・・、労務費?・・・、という風になってしまうと思います。これは慣れでしか判らないです。いくつも現場をこなしていくと、感覚でいくらというものが見えてきます。

ですのでここで大事な事は、自分なりの実行予算を作成する事です。わからないなりに全て作ってみるのです。それも誰に聞かれても(よその業者には話してはいけませんよ!あなたの上司にです。)理由をつけて答えられるようにすることです。B材は見積もりの6掛けにしました。とか聞かれた時に話せば、納得してもらえます。

但しこの納得している方の頭の中は、違う事を考えています。多分、この実行予算書ではいくらオーバーすると・・、最終的にはいくらで仕上がるな、但しこいつは新人だから多少のへまをして、いくら余計にかかるな、とあなたの上司は考えています。上司なりの実行予算を考えています。
・・・これでいいのです。
最終的にあなたの実行予算書通りには現場は仕上がらないと思います。しかしこれが勉強なのです。次は、大丈夫な予算を作ろう。という気持ちになります。もし仕上がってしまったらそれはまぐれです。今の時代、予算を削るところが無いくらい厳しい値段です。それが実行予算内で出来たとすればそれは下請けさんのどこかが相当無理をしているということです。そうでない場合、あなたは相当才能があります。現場代理人向きです。この調子でがんばってください。(汗・・)

・施工図の作成

工事を受注してきた時にもらってきた図面は設計図というものです。このままでは実際に現場で施工するのには使えません。この設計図には電気設備の概略しか書いてありません。要は、ここの部屋にコンセントが2つあって、照明はダウンライトにしたい、インターホンはテレビ付きのものにしたい、などしか書いてありません。実際に工事する時には、それだけの情報では、ボックスを何処に入れていいのか分かりませんし、キュービクルなど本当に収まるのかもわかりません。それを実際の現場で電工さんが作業出来るようにしてあげなくてはいけません。それが施工図なのです。

「スイッチのボックスはY1通りから300で高さは1300(コンクリートからは1450)で、中四を使います。」
というように全てのことを図面にしてあげるのです。「Y1通り」と言うのは、図面には通り芯というものがあります。基準線が縦横にひいてあります。これをX通り、Y通りといい、右や下から1、2、3と番号を付けていきます。X軸、Y軸の考え方です。「300」というのは300mm(ミリメートル)ということです。図面内は全てミリメートルで書きます。1300といえば1300mm=1m30cmです。

ここでの高さは2つ記入するのが親切というものです。仕上がったところから1300にスイッチがあるようにしたい場合、実際の現場では、はじめにコンクリートを打ちます。その後、木で下地を作り、床材をはって完成させます。その場合、下地や床材で150高くなるとすると、コンクリートを打った時点ではボックスの高さを1300+150=1450にしておかなくてはいけません。ですので高さを2つ記入しておくのがわかりやすい図面ということになります。

実際には「H:1300(CL+1450)中四OB」というような書き方をします。マンションなど、通常、玄関は廊下側より一段低くなっています。この場合、どちらからみて高さを決めるのか電工さんにはわからないときがあります。そんな時でもCL+1450などと書いてあれば、廊下側から見たのだと聞かなくてもわかります。

スイッチ1つでもこのような感じでわかりやすく図面にしていきます。これを全てのものに対して考えていきます。この施工図ですが、実際に現場が始まっていろいろと打ち合わせなどで決めてから、書ける事もあります。現場に合わせて作成していきます。施工図の作成が遅いと電工さんにせかされますし、早く書こうとしても設備業者とのとり合いがあったりして思うようにいかないことがあります。

・関係書類の作成

これが思っているよりもたくさんあるのです。施工計画書、安全に関する書類、東電申請書、消防への届出書、関係機関への届出書、などなどです。もちろんいきなり全てを作成するわけではありませんが、はじめは施工計画書と安全に関する書類を作成します。

施工計画書ですが、施工するにあたってどういうことをするのかを文章にしたり表にしたりします。会社内の連絡体制はどうなっているとか、有資格者は誰なのか、現場ではどういう材料を使用するのか、どこのメーカーの物を使うのか、工程はどうするのか、などなどその現場で必要なこと、これからすることを全て書類にします。と書いてはみたのですが、全部の現場でするわけではありません。主に役所からの発注の現場で、この施工計画書は作成します。民間の工事の場合は、ほとんど作成しません。

安全に関する書類ですが、今は必ず作成します。大手の建設会社は、独自の安全に関する書類をファイルとして持っています。それに沿って記入していきます。資格者証のコピーを添付したり、使用する工具の日常点検表なども添付します。最近は相当厳しくなってきています。現場に入る職人は全て安全教育をした人のみになります。これは先に誰が工事に入るか名前、住所、年齢、血液型、などを届け出ておきます。また実際に現場に入る時には、安全に関する書類にサインをしてもらうようになっています。

・各発注業者の選定、及び発注する機材のメーカーの選定

電工さんはどこにするのか、照明器具などA材はどこのメーカーにするのかなどを決めていきます。これは自分の権限で決められる時もあれば、上司からどこのメーカーにしろと言われたり、営業サイドからここにしてくれと言われる時もあります。これをヒモつきといいます。ヒモが付いている場合は、裏で何か取引があったということで素直に従っておきましょう。これから現場が終わるまでずっと付き合うので、よく考えて決めると良いです。


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